眼科医療支援車両「ビジョンバン」の外装デザインをリニューアルいたしました。
日本眼科医会では、眼科医療支援のためビジョンバンという車両を保管運営しています。
東日本大震災後、宮城県地域医療復興計画の一環で宮城県から宮城県眼科医会に眼科健診車両事業が認可され、2013年2月に日本版眼科医療支援車両「ビジョンバン」が制作され、2016年から本会に移管され運営されています。
ビジョンバンの現在までの主な活動は以下のとおりです。
①2014年フィリピンヨランダ台風後のレイテ島の災害。10日間で1922名に眼科医療を提供。
②2016年パラオ共和国での国際支援。760名に眼科医療を提供。うち38例に白内障・翼状片等の手術を提供。
③2018年岡山県倉敷市真備町での豪雨被害において眼科医療を提供。
④2019年宮城県大崎市での豪雨被害において眼科医療を提供。
⑤2024年石川県能登半島地震。1.5次避難所に出動し、80名に眼科医療を提供。
ビジョンバンは2013年作製時、漫画家のいしいひさいち氏による「目の専門医 めめ先生」がマスコットキャラクターとして使用されました(図1)。非常に愛らしく、被災地でも明るい光をもたらすような印象を与えてくれる素晴らしい外装でありました。
12年間を供にした「めめ先生」ですが、長期間の使用による版権の関係で、今年5月に外装をリニューアルすることになりました。今回は、2024年3月に本会の公式マスコットキャラクターとなった「めめぺん」がビジョンバンの外装を飾ります(図2、図3)。「めめぺん」は、ペンギンがモチーフとなっていますが、①ペンギンは暗闇でも見ることができ、本会も未来を見据えて活動する②先頭に立って海に飛び込むファーストペンギンのように、本会も「新しい価値の創出」「新しい目標への到達」など新しい分野へ積極的に挑戦する③ペンギンはコロニーを作りますが、本会も助け合いの精神を大事にする④ペンギンは長い道のりを進みますが、本会も目的に向かって進む⑤ペンギンは鳴き声で情報を伝えあいますが、本会も日本眼科学会、都道府県眼科医会、眼科関連諸団体と密に連携し、豊かなコミュニケーションを大事にする、という意味が込められています。
「めめぺん」は、本会を多くの人に認知してもらうのに役立ち、親しみやすいイメージを与え、マスコットとして活躍することで、国民の皆さんやメディアへの情報発信では、その情報をより注目してもらい易くすることが期待されます。
新しいマスコット「めめぺん」をまとったリニューアルビジョンバンをよろしくお願いします。
<図1 ぼうさいこくたい2024でのいしいひさいち氏画の「めめ先生」>
<図2 「めめぺん」がデザインされた外装リニューアルビジョンバンの写真>
<図3 「めめぺん」がデザインされた外装リニューアルビジョンバンのイメージ>